研究会の概要
世話人代表挨拶
看護は科学とArtが融合する領域である。そして,そのゴールは人々のwell-beingの実現にある。その中で、看護理論は、実践を導き、看護の本質を探求するための大海を照らす灯台である。しかし、理論と実践の間には、依然として深い溝があり、理論がどのように実践と結びつき、人々のWell-beingに貢献できるのかを問い続けていく必要がある。
私達は皆,それぞれの経験の中で培われたセオリーがあり,それを通じて世界を捉え,行動している。しかし,そのような臨床知の多くは未だ言語化されていない。それに言葉を与え概念化し,それが生起する文脈や,それを阻害・促進する要因を明らかにしていくことが看護学を創っていくのだと考える。
看護学が,医学や他の学問分野とは異なる特徴を示すことはできるが,その独自の役割はまだ十分に概念化されているとは言えない。看護が果たす「唯一無二の役割」を明示し,さらなる発展へと導くためには理論構築が不可欠である。そのような思いに駆られた仲間たちが集まり,2021年に理論看護研究会を発足させた。
本研究会は、「理論をつくる・つかう・つたえる」を掲げて活動を展開している。本研究会が,学びの場であると同時に、看護学の未来を見据えた創造的な議論が生まれる場となることを願っている。ともに学び、看護理論のさらなる発展を目指していこう。
世話人代表 坂下 玲子
世話人一覧(あいうえお順)
池原 弘展 (敦賀市立看護大学)
小野 博史(兵庫県立大学)
坂下 玲子(兵庫県立大学)
竹原 歩(兵庫県立はりま姫路総合医療センター)
田村 康子(兵庫医科大学)
濵上 亜希子(兵庫県立大学)
藤井 加那子(兵庫医科大学)
本田 順子(兵庫県立大学)
山下 裕紀(関西医科大学)